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自閉症スペクトラム(発達障害)の子の多動について。特徴は?

      2018/09/12

発達障害

自閉症スペクトラム(発達障害)の子には多動がみられることがあります。
医学的に「多動」という場合、どのような様子を指すのでしょうか。

 

うちの子、多動なの?

娘のさやは、乳児期が過ぎ、歩けるようになってからは、勝手にどこかへ走って行ってしまうので、追いかけるのが大変でした。

 

市の健診なども、順番を待つことができずに走りまわるので、同じ年齢の子が集まる場なだけに、親としてかなり凹んだものでした。

 

多動というと、ADHDのイメージが私にはあって、とにかく落ち着きのなかったさやについて、医師の診断を受けるまでは、ADHDかもしれない、と勝手に思っていました。

 

しかし、「アスペルガーというタイプの広い意味での自閉症だよ」と医師に言われ、多動についてはどうなのか聞いてみたところ、自閉症の子にも多動があることを知りました。
(現在の医師の診断では自閉症スペクトラム障がい)

 

この医師は、同じ療育センターに通っている子の診断もしているのですが、話を聞くかぎりでは、高機能自閉症=アスペルガー症候群ととらえている節があり、どちらも一緒みたいです。

 

高機能自閉症はアスペルガーと分けて考える医師が多いようですが、療育方法はどちらも一緒なので診断名は厳密でなくてもよいのかもしれません。

 

話は逸れましたが、発達障害の子に何故多動がみられるのかといえば、原始反射の一つであるモロー反射が統合されておらず、残存し続けているからと言われています。(聴覚過敏なども反射の不統合が原因)

 

多動は改善する?

発達障害

 

多動は10歳くらいまでにはおさまると一般的には言われていますが、さやの場合は4歳の前半で外で一緒に手をつないで歩けるレベルにまでなりました。

 

さやが3歳から4歳あたりまでの期間は、親として、強い意志をもって療育にとりくんだということもありました。

療育センターによる療育と、家庭でのABAによって行動にまとまりが出てきたと思います。

 

「療育のおかげ」と書くと、子供の成長によって多動が改善しただけ、という意地悪な指摘をする方もいるでしょう。

 

療育センターに5歳以降から入ってきた多動の子を何人か見ていますが、3~4歳から先に在籍している子と行動に歴然とした差があるのです。

 

「ものごとには順番や流れがある」ということを発達障害のある子が理解するには、繰り返しの療育をじっくりやっていくことが大切なのだと思います。

 

さやは療育センターに4年在籍していますが、些細なことで欠席してしまう親子も多い中、私とさやはほとんど休みませんでした(ヘルパンギーナで1回休みましたが)。

 

ABAとしてその都度設定している課題も、病気のとき以外はさぼったことがありません。

 

「療育には効果などなく、子供の成長しだいで良くも悪くもなる」と考える人がいるのは自由ですが、インターネットで、一生懸命子供の改善を望んで調べ物をしてこのページにたどり着いた方の中には、そんな考えの方はいないと信じています。

 

私は、子どもに障がいがあっても、少しでもよい方向に向かうように療育を頑張りたいと思っている保護者の皆さんを応援するつもりで、このブログを書いています。

 

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