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自閉症スペクトラム児(発達障がい児)のためのマッチング課題動画(2)数字・量の概念獲得

   

ABA

数には「順番」としての概念と「量」としての概念があります。自閉症の子には、順番としての概­念は容易に獲得しますが、量の概念でつまずく子がいます。

過去の記事でも、娘のさやが「量」としての数の概念はなかなか身に付かなかったと書きましたが、量の概念獲得のために行ったマッチングを動画で紹介します。

このようなマッチングは1ヶ月くらいやりました。その後はりんごやみかんや動物などを数えるくもんのプリントをたくさんやりました。

動画の中で使用したのは、こぐま会の「ドーナツおはじき」というものですが、Amazonでも楽天でも売っていません。大きな本屋さんでたまに見かけます(こぐま会の教材はお受験の世界で有名みたいです)。

一般的なおはじきは、ガラス製のキラキラしたものが多いと思うのですが、自閉症の子はキラキラしたものが好きな子が多く、課題に集中できなくなることもあるので、単色でシンプルなこぐま会のおはじきがベストだと思います。

 

マッチング

娘のさやは手先の療育のためにいろいろなサイズの穴の紐通しをやったのですが、ドーナツおはじきは穴が大きめで、最初にやらせる紐通しとしては最適でした。太目の紐もついてくるので「○個通して」と指示を出して課題として取り組み、できたら強化子をあげるというやり方もあります。

赤・青・黄・緑・ピンクの5色あるので、「赤3個通して」など色の指示を出すと、色の弁別課題もできます。

さやが3歳のときに買ったドーナツおはじきセットはただの箱だったのに、今は色別に収納できるような仕切りがついているんですね。いいな。

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