自閉症(発達障害)への視覚支援・タイムタイマー(TimeTimer)のレビュー
(この記事は、2013年12月25日に書いたものです。)
以前の記事にも書きましたが、我が家にはタイムタイマーがあります。
私の娘さやの日常の見通しを支援するツールとしてのタイムタイマーですが、製品評価としての視点で書くとすると、タイムタイマーの大きさによって評価が分かれます。
壁掛け30センチタイプ
我が家には3つのタイムタイマーがあるわけですが、一番、使用頻度が高いのが壁掛け30センチタイプです。
↑470mlのペットボトルとの比較
普段、壁の高い位置にフックでかけてあるので、どこかへ行ってしまったりせず、使いたいときにすぐ使えています。
↑この穴にフックをかけます。
↑電池は単三電池です。
↑娘が聴覚過敏なのでアラームは常に切っています。
壁かけタイプのタイムタイマーは、私としてはマイナス的評価はありません。
アマゾンのレビューを見ても、それほど悪い評価はないと思います。
問題と思うのは、8センチ卓上タイプのタイムタイマーです。
8センチ卓上タイプのタイムタイマー
アマゾンのレビューでも指摘されていることですが、電池を入れたときに不安定さがあります。
上の写真ではわかりにくいかもしれませんが、電池が斜めにしか入らず、それにより、使用しているときに電池のガタつきがあります。
そこで、ティッシュを適当な大きさに切って丸めて入れ、スペースをぱんぱんにしてから蓋をすることで、ガタつきをなくすようにしました。これはティッシュでなく布などでもできると思います。
8センチ卓上タイプは幼稚園で先生に使用していただくために買いました。
小さいのでかさばらず、持ち運びには便利です。
透明の蓋がついているので、盤面をこすったり、痛めたりせずに持ち運べます。
評価のあまりよくない8センチ卓上タイプですが、持ち運びを考えたらこのサイズかな、と思います。
そしてオマケで今では廃版となってしまった腕時計タイプも評価します。
(現在は別のモデルの腕時計タイプがあります。)
腕時計(リストウォッチ)タイプのタイムタイマー
見た目はサイバーな感じのデジタルリストウォッチです。
外出時にたまに使いますが、赤い部分の設定をボタンでやるのが面倒です。
この点、アナログのものの方が取り扱いが簡単です。手で赤い部分をまわせばよいだけなので。
取説は英語で書かれています。一番よく忘れる操作のところにマルをつけています。
デジタルのものは「ごまかし」があまりきかない不便さもあります。
アナログのものは、本人が見ていない隙に赤い部分を少しだけ増やしたり減らしたりして、こちらの不都合を回避できるからです。
類似品もあるけれど・・・
タイムタイマーは自閉症やアスペルガーの人だけでなく、「見通し」をたてることで安心する人に役立つものです。
タイムタイマー社のタイムタイマーを真似た安価なキッチンタイマーが類似品として出回っていますが、音を出すことが前提のキッチンタイマーは、聴覚過敏の人には向かないかもしれません。
タイムタイマーはアラームを切るスイッチが付いているのでその点は心配いりません。
以下に日本で入手できるタイムタイマーの比較を表にまとめてみました。
写真 | 製品名 | 寸法
(発送サイズ) |
重さ
(発送重量) |
タイムタイマー(S) 8センチタイプ |
7.5cm×7.5cm | 100g | |
タイムタイマー Mサイズ |
20cm×20cm | 227g | |
30センチタイプ |
30cm×30cm | 880g | |
タイムタイマープラス TTP7-W 持ち手つき |
16cm×23cm | 215g | |
タイムタイマー プラス 20 | 22.86 x 17.78cm | 218g | |
タイムタイマーウォッチプラス スモールブルー |
8.9×7.1×8.9cm
|
159g
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関連記事(1):タイムタイマーをデコッて自作画像を作ってみた。
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