療育犬とは?be動詞を教えて文科省に改善要求されたヤマザキ学園大学はアニマルセラピーを学べるらしい
(この記事は2014年2月14日に書いたものです。)
最近のニュースですが、大学なのに必修でbe動詞を教えていることで、文科省に改善要求された大学があるのだそうです。
ヤマザキ学園大学というのですが、「be動詞もわからないの?」という偏差値的な話は置いておいて、この大学の名前をどこかで見たことがあるなぁと思って大学名を検索したら、私の記憶と一致したのが「アニマルアシステッドセラピー」のことでした。
以前、療育センターにアニマルアシステッドセラピーのチラシのようなものが貼ってあって、主催者の経歴か何かにヤマザキ学園大学とあった記憶があるのです。
ヤマザキって食パンみたいな名前なので記憶に残りやすいですね。
ヤマザキ学園大学はアニマルアシステッドセラピー(Animal Assisted Therapy)を学べる大学のようです。
アニマルアシステッドセラピーは動物介在療法と訳されるようですが、動物との交流によって心の安定を図る心理療法です。
病院や障害者施設、介護施設などで行われることが多く、動物とのふれあいによってもたらされる精神的影響は、治療にも役立てることができるそうです。
国際セラピードッグ協会という団体もあり、セラピードッグ(療育犬)を育成し、医療施設や高齢者施設、児童施設などに派遣する活動を行っています。
ヤマザキ学園大学でアニマルアシステッドセラピーを教えている川添敏弘先生は「知りたい! やってみたい! アニマルセラピー」という著書があり、臨床心理士でもある方です。
川添先生の「重度・最重度知的障害者に対する犬を介在した療育活動の理論」という論文がネット上にあったので読んでみました。
そこには、重度の自閉症の青年が、食事とトイレの時間以外は自分の部屋から出ようとしなかったのに、アンナという犬と一緒のときだけ、人の集まるホールで活動できるようになったという事例が紹介されていました。
現在、その自閉症の青年は、犬がいないときでも集団の中にストレスなく存在し、お茶を飲んだりくつろいだりするような活動ができるようになっているそうです。