時計が読めるようになっても自閉症児(発達障害児)にタイムタイマーは必要なのか
2018/10/06
(この記事は2013年12月21日に書いたものです。)
私の娘、さやは今年の夏に、時計が読めるようになりました。
時計といっても、完璧にわかるのはくもんの目覚まし時計だけなのですが、寝る時間や食事の開始時間など、くもんの時計を見ながら自分で把握しています。
「幼児の学習素材館」という無料学習プリントサイトの「時計の読み方 練習プリント」はくもんの時計のように分単位で数字が書かれていて、時計の内円に時間の帯が表示されているので、時計を最初に学習する子にはちょうどよい課題です。
さやは5歳の後半くから、毎日少しずつ、このプリントに取り組みました。
さやは「5円玉が1円玉5枚分の価値」といった、何かを「置き換えて考える」力があまりついていないので、くもんの時計ではない普通の時計はまだすんなりとは読めません。
時計の学習は、小学校に入ってからの学習範囲なので、今完璧でなくてもよいと思います。
上の写真がくもんの時計の上部ですが、朝、アラームが鳴ると、赤い部分をばしっと叩きます。
さやは聴覚過敏なので、突然鳴るものはあまり好きではないのですが、ものすごい瞬発力を発揮して赤い部分を叩くので、アラームの音は一瞬で止みます。
そして、さやが赤い部分を叩き終わった後は、そのままにしておくと、またしばらくして鳴りだすので、私が時計の裏の白いスイッチを切っています。
気温が寒くなるにつれ、目覚まし時計のアラームを切った後にふとんにもぐって寝ようとするさやですが、猫じゃらしのようなおもちゃでくすぐったりして、なんとか時間通りに起こしています。
以前の記事で、日常的にタイムタイマーを使用していることを書きましたが、時計が読めるようになったらいらなくなるのかといえば、そんなことはありません。
自閉圏の子には「もう少し」とか「すぐ」といった、時間の量を感覚的に把握するのが難しい子がいるので、時計とタイムタイマーでは、本人の安心感が違うと思います。
切り替えの難しさがあるさやの場合は、「あとこれくらいで出かけます」とタイムタイマーを使って前もって声かけしておくと、行動がスムーズだったりするので、時計が読めてもタイムタイマーは必要です。
以前の記事にも書いたように、将来的には自己管理としてさやが自分で使ってもよいと思っています。
関連記事(1):タイムタイマーをデコッて自作画像を作ってみた。
関連記事(2):自閉症(発達障害)への視覚支援・タイムタイマー(TimeTimer)のレビュー