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6歳、最近の書字課題(自閉症スペクトラムと診断されて3年たちました)

   

(この記事は2014年1月12日に書いたものです。)

 

幼稚園年長になり、幼稚園のカリキュラムの中でもひらがなや数唱を勉強する機会が増えてきました。

 

アスペルガー症候群(現在は自閉症スペクトラム障がいと診断名が変更)の娘、さやは書き順を幼稚園の先生に直されて、心では素直に受け止められないこともあるようですが、直接先生に反抗することはなく、家に帰って「先生に直されてすごくいやだった」と愚痴っています。

 

間違いを指摘されるのが嫌でも

 

アスペルガーの子には、間違いを指摘されるのを特に嫌がる子がいます。

 

小学校に入ってから、書き順に厳しい先生が担任になる可能性もあるかもしれませんが、家や教室(ABA指導)ではそのへんは寛容な対応をしています。
まずは文字を書く楽しさが優先でよいと思うので。

 

大人でも書き順を間違える人はいるし、書いたものがちゃんとそれらしく読めればよいのです。
発達障害の子で、文字を書くのが苦手という子はたくさんいます。

 

大人になってまで、いちいち書き順を直されるようなことはないので、国語の先生や書道の先生にならない限りは、書き順の習得のための時間は少しにして、それよりたくさんの文字を書けるようになったほうがよいと、教室の先生が言っていました。

 

「書き順数字つきの薄文字なぞり」しかない漢字ドリルが欲しい

 

ABA 書き順

 

上の画像はさやが「左」という漢字をなぞったり書いたりしたものですが、書き順つきの書字を毎日少しずつやっています。

 

一番上が書き順の数字がふってあるなぞりですが、たいていの漢字ドリルでは、書き順つきのなぞりは1つか2つしかなくて、書き順なしのなぞりと共に、後は空欄に自分で真似して書くようにできています。

 

しかし、さやの場合、真似して自分で書くようなものがたくさんあると、イラつきます。

 

イラつきのピークを越すと癇癪へと変わるので、本来、イラつくような問題はやらせたくはありません。

 

オール 「書き順数字つきの薄文字なぞり」で構成されている漢字ドリルを書店で探しますが、なかなか見つかりません。

 

漢字ドリルを出版している会社の人、ニーズがあると思うので開発をお願いします。(「なぞりだけでけっこうです」という人、他にもいるんじゃないかな?)

 

読み書きがある程度できてもなぞりは続けたほうがいい

 

ひらがな

 

上の画像はひらがなに書き順の数字がふってあるものをさやがなぞりました。

 

ひらがなは以前の記事で紹介したような方法で既に書字も読みも習得済みですが、枠の中に書いたり、文字の体裁を整えて書くためには、なぞりを続けることは大切です。

 

上の画像のプリントは、幼児の学習素材館という無料プリントのサイトにあるものですが、「ひらがなの練習(2)書き順つき・薄いなぞり文字」と、「カタカナの練習(2)書き順つき・薄いなぞり文字」いうプリントをたくさん印刷しておいて、毎日繰り返し、さやになぞらせています。

 

ABA 療育

 

市販のひらがなとカタカナのドリルでも、書き順つきの薄いなぞり文字だけのものはあまり見かけないので、上記のプリントはとても役立っています。

 

以前の記事でも「幼児の学習素材館」のことは紹介しましたが、このサイトは私と利害関係などは全くありません。純粋に役に立ったので紹介させていただいています。

 

練習

 

上の画像はひらがなの「もんぶらん」を見せてカタカナの「モンブラン」を書かせる課題です。

 

最後の「ン」が「ソ」みたいですが、最初の「ン」が書けているので直しはしませんでした。

 

わかっていても書けないときはあるので、そこをいちいち直させると、課題が嫌いになってしまいます。(あからさまに違う字のときはもちろん、直します)

 

本人が知っているカタカナの言葉を書かせる課題は、カタカナをひらがなと混同しないで定着させるのに役立ちます。50音のカタカナを順番に書く課題だけをやるより断然、記憶に残ります。

 

 

では、文字についてはこのへんで。

 

次回は最近の数字の課題について書こうと思います。

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