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小正月に小豆の数を数えてみよう(6歳、最近の数字課題。足し算の導入。)

   

足し算の導入 6歳

(この記事は、2014年1月14日に書いたものです。)

 

 

もうすぐ小正月ですね。

 

小正月は「二番正月」や「女正月」などとも言われますが、私の実家では1月15日の朝、小豆を入れたお粥を食べたものでした。

私は田舎育ちだからか、暦通りの慣わしをいろいろ経験して育ちました。

 

そんなわけで、小正月のために袋入りの小豆を買いました。

 

小豆を使った課題

 

小豆のお豆は療育センターでたまに感覚統合のために触る機会があるので、私の娘、さやが「さわらせてー」とせがむので、少量だけ出して触らせてあげました。

 

手・指先の感覚

 

療育センターで触り慣れている小豆のお豆ですが、せっかくなので、触るだけでなく、数の課題にも応用してみました。

 

二つの小皿を出して、10粒程度のお豆を分ける課題です。

 

数を分ける課題はたまにやっているので、簡単にできるのですが、ふだんはやらない小豆の課題なので、さやは楽しそうに分けていました。

 

10の位と1の位

 

上の画像が普段よくやっている数字を2つに分ける課題です。

 

問題を裏紙に書いているのがバレバレですが、毎日少しずつの課題でも、ちりも積もれば山となるので裏紙も大切に使ってます。

 

時間の感覚の発達

 

小正月の話が出ましたが、さやは最近、カレンダーを見て日にちや曜日を確認するようになってきました。

 

療育センターで入室時にカレンダーにシールを貼っていたのが役立ったのかもしれません。

日にちや曜日の感覚は、見通しが立たないことに不安を持ちやすいアスペルガー症候群(後には自閉症スペクトラム障害に含まれるようになりました)のさやには特に役に立つ感覚だと思います。

 

日にちや曜日だけでなく、時計を読むことも見通しを立てるために役立ちますが、以前の記事にも書いた、くもんの時計のように、秒針まで数字が書かれていると理解できます。

 

プリント

 

その他に最近やっている課題としては、足し算と引き算の筆算です。

 

ABA 取り組み

 

筆算は繰り上がりと繰り下がりがないものだけです。数字の課題は機嫌が悪くてイライラしているときは、あまりスムーズにできないので、繰り上がりと繰り下がりを教えるのは当分先になりそうです。

 

学習は楽しんでやれるレベルの設定が大切ですね。

 

足し算と引き算はかれこれもう2年くらい、同じレベルのところをやっているような気がしますが、本人が好きな分野ではないので、たまに新しい課題(4までの数字の簡単な掛け算や割り算など)も入れつつ、やる気が低下しないように取り組んでいます。

 

そういえば、足し算の導入部分の話を、このブログではまだしていませんね。

 

以前のさや直筆の答案は残っていないので、私が即席で書いた説明画像を紹介します。

 

足し算の導入課題

 

感覚を掴む

 

上の画像のように、足し算の問題の数字の下にマルを書かせます。そしてそのマルの中に数字を入れて、解答を導くやり方を、教室(ABA指導)の先生に教わりました。

このやり方をしばらくやった後、指で数える練習をし、マルを書かなくても解答が出せるようになりました。

 

「マルの中に数字を書く」というのは、量としての数の概念を把握するのに役立ちますが、以前の記事で、さやが順位としての数の世界からしばらく抜け出せなかった時期がありました。

 

自閉症スペクトラム

 

上の画像は、足し算の導入の前にやった課題ですが、りんごっぽい赤マルを書き、中に数字を書かせて個数を求めます。
簡単なようですが、足し算の導入につなげていくためには必要な課題でした。

 

モノや生き物などに数字が書かれている幼児向けの数の絵本などには、対象物の下に数字が書かれていることが多いと思います。

 

対象物の外側 自閉症

 

上の画像のような絵の方法は、悪い例というか、できれば幼児に最初に数を教えるには、望ましくないかもしれません。

 

数を数える対象物の内がわに数字があったほうが、順位としても、量としても、両方の数の概念をスムーズに獲得することにつながります。

と、教室の先生も言っていたし、何かの本にも書いてあったのですが、何の本だったか忘れてしまいました。(忘却が多いのは歳のせい?)

 

療育センターのペープサートで、くだものの絵の下に数字が書かれたものがあるのですが、私は心の中で、「内がわに書いてくれたらいいなぁ」と思って見ていました。

 

でも、先生たちが心をこめて手作りして下さったものなので、「まあいっか、可愛い絵だし」と思うようにもしています。

 

足し算の導入手軽に使える20玉そろばん

 

成長の記録

 

上のようなプリントなどで、足し算や引き算などの問題を一度にたくさんやるときもあるのですが、さやのイライラが積もらないよう、そんなときは20玉そろばんを使います。

 

おはじきなどを使ってもよいのですが、出し入れが面倒なので、最近は20玉そろばんをよく使います。
(数を教える最初の段階のときは、おはじきのようなバラバラのものの方がよいですが)

 

マグネット付き20玉そろばん
マグネット付き20玉そろばん

100玉そろばんの方が有名なので、なんで20なの?と思う方もいるかもしれませんが、まだ幼児なので、あまり大きい数の計算もしないし、必要最低限の方が別のことに注意が逸れなくてよいからです。

値段もそれほど高いものではないし、さやの学習レベルだと、しばらくこれで十分です。

 

数の課題が苦手なさやですが、あせらずじっくり、できることを続けていきたいです。

 

 

 - ABA, 感覚統合