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療育センターとは・・・(5)親の会

   

療育センター

娘のさやが通っていた療育センターには「親の会」がありました。
親の会は通園(集団療育)を受けている場合は全員加入することになっています。

 

「親の会」、具体的な活動は?

親の会の活動は、親の会で所有している書籍の管理の他に、会報の発行、勉強会の主催、行事(運動会、クリスマス会、卒園式)の手伝いなどがあります。

 

親の会の役員は、学齢でいう年中の親が引き受けることになっていますが、仕事をしていたり、事情がある場合は断ることもできます。

 

療育センターのOBの方を何人か招いて、小学校や中学校の支援級や通常級、養護学校のことなどを質問する機会がありますが、このときも親の会が主催をします。
子供の先のことを心配する親にとって、地域の学校のことを聞くことができるのはありがたいことです。

 

市に対して意見を伝える場があり、親の会の代表者が参加します。障碍のある子をもつ親は、地域で生活するために、行政に対して様々な要望もあることと思います。

 

懇親会が年に3回ありますが、親同士のよい情報交換の場になっています。

 

親の会で所有している書籍は、発達障害に関するものが大半で、私は親の会にない本を自分で買うようにしています。すべてを自分で買うのは家計に響くので、助かっています。

 

以上に述べたように、親の会は、障碍のある子を育てる上で、とても役に立っています。
地域によっては、親の会のない療育センターもありますが、「自閉症の会」や「ダウン症の会」など、各地に様々な会があるので、多くの情報を集めたい方はそちらも検討してみるとよいかもしれません。

もっとも、最近はSNSなどネット社会が進化しているので、会に入らなくてもいろいろ情報は得られそうですね。

 

人間関係は大変?

療育親の会

 

人間関係が苦手で親の会はちょっと・・・という方も、きっといると思います。
それが原因で療育センターをやめてしまった人もいます。
以下は人間関係のお話です。

 

療育センターで親同士の人間関係を作って、とてもよかったという人と、そうでなかったという人と、両方がいます。
私も、通園に入った最初の年は、つらかったです。

 

最初はさやと同じ学齢の子が少なく、一学年上の子の中に混ざって療育を受けていました。
この一学年上の子のお母さんたちは、強いものの言い方をする人が多く、たまに傷つくこともありました。
それでも「療育は子供のためだから」と思って母親同士の人間関係に耐えていました。

 

翌年、同じ学齢の子の人数が増え、上の学齢の子が別のクラスになると、人間関係がぐっと楽になりました。

さやと同じ学齢の子のお母さんの中には、話しやすい人が何人かいて、雰囲気も前年の関係に比べると穏やかでした。個人的にお茶をする人もできたほどです。

 

慣れればよい関係になる、という話をしたいわけではなくて、よい関係が築けるかどうかは「運」だと思うのです。

その年々で療育の構成メンバーは異なるでしょうし、そのメンバーが毎年ウマが合わなかったという人もいるでしょうし、その逆もあると思います。

 

私のように、「療育は子供のためだから」と思って耐えるのもよいですが、発達障害の子をもつお母さんは普段からストレスを抱えていることも多いと思うので、我慢の限界がきたら、別の療育の道を探すのも悪いことではないと思います。

 

人は生きている限り、人間関係の悩みは尽きませんね。

 

 
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