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療育センターとは・・・(4)どんなことをやるの?

   

療育センター

療育センターについていくつかの記事を書きましたが(本記事下の方の関連動画にあります)、娘のさやが体験した具体的な療育内容について以下に書きたいと思います。

 

学齢によるクラス分け

さやが受けていた集団療育の通園は、学齢でクラス名をつけられていましたが、年少より下と年少が同じクラスで、年中と年長が同じクラスです。
(現在は子供の人数の増加により、年中と年長のクラスを分けているようです)

 

その他に肢体不自由の子のクラスがあり、そのクラスは学齢が関係なく皆同じクラスです。

 

つまり、合計3つのクラスが部屋を別にしてあります。

年少のクラスは、お弁当後の1時間だけが母子分離の時間で、その他の時間は母子で療育を受けます。

年少のクラスでは、テーブルを製作やお昼ご飯などのときしか出さず、はじまりの会と帰りの会は椅子に座って過ごします。

最初は多動などで椅子に座れない子もいますが、私が3年間見てきた印象では、同じ流れの繰り返しを1年以上受けた子の多くが、座るべきときに座れるようになっています。年長くらいになると、ほとんどの子が座れています(カナー型の重度の自閉症の子は、ABAを家庭で受けている子だけ座れていました)。

 

療育内容は?

自閉症スペクトラム

 

内容はすべてのクラスで感覚統合的なことが多く、布ブランコやトランポリン、トンネルくぐりなどの体にはたらきかけることや、スライムや粘土などの指先の感覚にはたらきかけることなどがありました。

さやが通っていた療育センターの療育内容のバリエーションの多さは、他の療育センターから移動してきた先生が驚いていたほどでした。

調理などもあり、ホットケーキ、クッキー、クッキーなどを簡単な工程で作ったりします。

製作は季節を意識したテーマのものが多く、あらかじめ先生が切っておいてくれたものをコラージュしたり、はさみが使える子にははさみの課題も与えられていました。

療育センターでは小型バスとボックスカーがありましたが、バス散歩と称して、新幹線が通るところを見に行くこともあります(自閉症の子は電車好きが多いですね)。

公園遊びも月1~2回くらいありますが、大型遊具のある公園へ行くことは少なく、難易度の低い遊具のある小さい公園へ行きます。

 

夏は週に何回かプールの日がありました。

 

 

年少クラスと年中・年長クラスの違い

 

年少クラスと年中・年長クラスの療育内容はほとんど変わりませんが、年中・年長クラスの方が部屋が狭いので、大型トランポリンの登場が少なくなったり、ダイナミックな活動が少なくなった気がします。

年中・年長クラスには常にテーブルと椅子があり、テーブルは幼稚園でよく見るような大きさのテーブルを使っています。

年中・年長クラスは10:25から13:25までずっと母子分離で過ごします。13:25から担任の先生から母親にその日の報告があります。

年中・年長クラスはビデオ参観というのが年2回あり、分離で過ごしている子供の様子を別室から見ることができます。ビデオ参観は子供の成長を確認することができる絶好の機会となっています。

 

肢体不自由児のクラスについては私は詳しく知りませんが、たまにチラチラと拝見した限りでは、絵の具を触ったりの感覚統合的なことをやっていたように思います。

イベントもあります

普段の療育のほかに、運動会、夕涼み会、クリスマス会、卒業式などの行事が年に一度あり、先生方が手の込んだ出し物を用意しています。

さやが通っていた療育センターの通園には「親の会」というものがあり、各行事の準備を少しだけ手伝っています。

具体的には運動会の参加賞の調達や、クリスマス会の出し物、卒業式の記念品の調達や当日の進行などを親の会で話し合いながらやっています。

 

「親の会」のさらなる具体的な活動についてはまた後ほど書きたいと思います。

 

関連記事(1):療育センターとは・・・(1)通うまでの流れについて
関連記事(2):療育センターとは・・・(2)きょうだい児保育
関連記事(3):療育センターとは・・・(3)集団か個別か?それともグループか?
関連記事(4):療育センターとは・・・(5)親の会

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