自閉症スペクトラム児(発達障害がい児)のための書字課題動画(1)線からひらがなへ
2018/09/09
線からひらがなを書きます。
書字課題は模倣の訓練にもなります。発達障害の子は模倣力の弱い子が多いので、模倣の課題は療育として効果的です。
模倣は「注意して見る力」を育てます。模倣を繰り返すうちに、大人の指示が通りやすくなります。また、幼稚園や小学校などの集団で、先生やまわりの子の模倣をし、適切な行動をすることにもつながります。
この課題をやる前に、「よこ」と「たて」の声かけで線だけ書く課題を何回かやっています。
書字の課題は「よこ」と「たて」の指示で線が安定して線を書けるようになってからやるとよいです。
この動画では、「たこ」という言葉を用いましたが、「た」も「こ」も直線から移行しやすい簡単な文字です。
簡単な文字でも、子供は文字が書けたというちょっとした達成感を持つことできるので、「たこ」は最初の書字課題として最適です。
前の記事にも書きましたが、50音の順に文字を学習する必要はないのです。
「の」や「ぬ」などの回転系の文字は難易度が少し増すので後の課題とします。直線の模倣をしているうちに、回転系の模倣も必ずできるようになります。
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