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「はぐるまの家」には障害児も入所できるらしい。ハートネットTVより

      2019/01/01

越前市

(この記事は2014年1月30日に書いたものです。)

 

NHK Eテレで「信じて待つ ―はぐるまの家 母と子の日々―」という特集がやります。

 

福井県越前市(旧:武生市)にある「はぐるまの家」は、非行や暴力が原因で、家や児童養護施設にいられなくなった子供を引き取り、自立までの支援を行うことで注目されている施設です。

 

 

代表の坂岡嘉代子さんは、14歳から20歳までの子供たちと寝食を共にする、言わば子供たちの「お母さん」。

 

家庭的な雰囲気を大切にし、子供たちと徹底的な話し合いをして絆を深めています。

 

「はぐるまの家」の子供たちは皆、和太鼓を練習し、国内外で公演を行うほどの腕前に成長していきます。

 

「はぐるまの家」のホームページには、「重度の精神障害が無い事」が入所条件になっているので、逆に言えば重度な精神障害でなければ、障害があっても入所できるということかもしれません。

 

代表の坂岡さんが最初に立ち上げた和太鼓のグループは、ろうあ者の若者を対象としていたこともあり、障害児も参加できるようです。

 

過去には、小児麻痺のお子さんが包帯でバチを手にくくりつけて練習していたこともありました。

 

和太鼓の練習と規則正しい生活の中で、子供たちの精神と肉体は鍛錬されていきます。

 

「はぐるまの家」に入所している子供には、親の虐待などで心に深い傷のある子もいます。

 

坂岡さんは、子供には「生き直しの力」があると信じていますが、時間をかけて、子供たちの心が回復していくのを優しい眼差しで見守っています。

 

NHKでこのような特集を今やるのは、「明日、ママがいない」の賛否が問われているからかわかりませんが、社会のいろいろな立場の人に目を向けるのはよいことだと思います。

 

「両親がそろっていてあたりまえ」と無意識に考えている人も、未だにいると思います。

 

最近では、「父親参観日」や「母親参観日」という名称を学校や幼稚園で使うことはなくなったようですが、10数年前までは普通にありましたね。

 

私が小学生のときに「母親参観」があり、自分の母に、「お母さんがいない○○ちゃんちはどうするの?」と聞いた記憶があります。

 

子供ですら、そのくらいのことは気が付くのに、学校側は何故、配慮ができなかったのか不思議です。

 

どのような立場の子供たちにも、過ごしやすい世の中でありますように。。。

 

 

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