ドラマ「グッド・ドクター」でサヴァン症候群の小児科医を演じるチュウォンのコメントについて

(この記事は2014年1月21日に書いたものです。)
YAhoo!のニュースで見たのですが、「グッド・ドクター」という韓国ドラマの日本初放送記念記者会見が開かれたそうで、サヴァン症候群の小児科医の役を演じる俳優のチュウォンが記者の様々な質問に答えていました。
「グッド・ドクター」に対するチュウォンのコメント
「主人公パク・ シオンをどのように演じられましたか。」という質問に対してのチュウォンのコメントに、少し気になるところがありました。
要約すると、チュウォンは
「自閉症でありながら医者になるのは難しいし、普通なら自閉症の医者には患者は預けられないのに、それでも(患者を)預けられるほどの素晴らしい医者だったので、(自閉症が)どの程度の重症度の医者だったかという、線引きが難しかった」
と語っていたわけですが、「普通なら自閉症の医者には患者は預けられない」というところに「おや?」と思いました。
ただ、韓国語を日本語に訳す過程で、ひょっとしたら、もう少し違うニュアンスのことを言ったのに、誤解されやすい言葉となってしまった可能性もあるかもしれません。
このあたり、私は韓国語がわからないし、実際にこの記者会見を見たり聞いたりしたわけでもないので、はっきりとはわかりません。
本当に「普通なら自閉症の医者には患者は預けられない」ということを言ったのであれば、少し「言いすぎ」感はあるように思います。
研修も受けて医師免許を取得した人が自閉症だからといって、患者を預けられないと言うのは自閉症の人の職業の幅を狭めてしまいますね。
このときの会見のレポートが、他のサイトにもいくつかありましたが、「主人公パク・ シオンをどのように演じられましたか」という質問のところはカットされていました。(もっとよく探せばカットされていないところもあるかも・・・)
私が思うチュウォンのコメントの解釈
「どの程度の重症度の医者だったかという、線引きが難しかった」というような言葉が続いているので、私が思うニュアンスとしては、
「自閉症の人には重度の人もいて、そのような人は医者になるのは難しく、患者を任せられるような状態ではないけれど、主人公は患者を任されているという点で重度とは言えず、自閉症の症状の度合いをどの程度に想定して表現したらよいか、ラインを決めるのが難しかった」
というようなことではないかと思うのですが、どうでしょう。
言葉って誤解を生みやすく難しいものですね。
とにかくドラマ「グッド・ドクター」を見てみたい!
私はあまり韓流には詳しくなく、実は韓流ブームの火付け役となった「冬のソナタ」さえも見ていない人なのですが、サヴァン症候群や自閉症には関心があるので、「グッド・ドクター」は見てみたいな、と思いました。
「グッド・ドクター」ですが、日本ではKNTVで2013年12月27日に第1話が先行放送され、2月16日(日)から続きが放送されるようです。
KNTVはスカパー!やCATV(J:COM、JCN、イッツコムなど)、 ひかりTVなどで見られます。
「グッド・ドクター」は、最高視聴率21.5%を記録し、韓国の地上波の月・火ドラマで視聴率1位を獲得した超話題作なのだそうです。
チュウォンは年末にあった「2013 KBS演技大賞」で、「最優秀演技賞」、「ネット・ユーザー賞」、女優ムン・チェウォンと共に「ベストカップル賞」、「放送3社ドラマプロデューサーが選んだ役者賞」の4冠に輝き、高い評価を受ける実力派の俳優さんなんですね。
韓流好きな友人に、チュウォンって知ってる?と聞いたら、「かわいいよね~」と言っていました。
Wikipediaのプロフィールに身長185cmと書いてあったので「かっこいい」人のイメージだったのですが、「かわいい」一面もあるんですね。
2月16日が楽しみです。
~後記~
2017年にアメリカABCで放送で「グッド・ドクター 名医の条件(原題:The Good Doctor)」が放送されました。
韓国のドラマがリメイクされるのはアメリカでは初めてのことだったのだそう。
日本でも、2018年7月12日から9月13日まで、フジテレビの「木曜劇場」で「グッド・ドクター」がリメイクされました。
山﨑賢人さん主演で好評だったようです。