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不登校支援ネットワークあんだんての活動。冬休みあけからの不登校(園)を読み解く

   

不登園 転校

(この記事は2014年1月22日に書いたものです。)

 

 

NHKのあさイチで「わが子が”学校に行かない”と言ったら・・・」という特集がやっていました。

 

そこでは、不登校支援ネットワークあんだんてという団体の代表の福本早穂さんがコメントし、2000件以上の相談を受けている経験から不登校の本質を話していました。

 

子どもの不登校に向き合う人

 

長年、子どもの不登校に真剣に取り組んできた方の言葉は、心に響くものがありました。

 

また、不登校当事者のお子さんのインタビューもあり、とても参考になりました。

 

私の子どもはまだ幼児なので、しっかりと自分の気持ちを明確な言葉で伝えられる年齢のお子さんの言葉を聞くことができてうれしかったです。

 

 

番組で福本早穂さんの娘さんも自身の不登校の経験をお話して下さり、現在、司法書士として立派に社会生活されている様子も紹介されています。

 

起立性調節障害によって不登校につながっている例も紹介されていました。

 

起立性調節障害は、体の血液によって酸素や栄養を供給する機能が悪く、すぐに疲労したり、疲労回復が遅れるのだそうです。脳の血流も悪いため、思考力が低下し、集中力もなくなるのだそうです。

 

朝すっきり起きられず、頭痛や気持ち悪さを伴うことも。

 

子どもがあまりにも毎日、元気がなく、頭痛、腹痛、立ちくらみなどもあるようでしたら、起立性調節障害が疑われることもあるようです。

 

不登校と転校(転園)について

 

母親の孤独

 

過去の記事にもあるように、私の娘、さやも幼稚園年少の後半は不登園で、年中から別の幼稚園に転園しました。

 

このブログに、「不登校(園)」や「転園」などで検索して訪れて下さる方がとても多く、そして最近になって特に増えたのが「冬休みあけ 不登校(園)」で検索して訪れて下さる方です。

 

不登校や不登園は転校、転園すれば必ずしもなんとかなるものではないし、私立の場合はお金もかかるし、それまでの人間関係の一部を絶ってしまう悲しさとしんどさもあり、よほどのことがない限りお奨めはできません。

 

不登校、不登園でよく言われるのが、朝だけ泣いていたり、行き渋りをしていても、行ってしばらくたつと泣き止んだり落ち着いていたりして、普通に学校や園の活動に参加できている場合は、すぐに深刻にならずに、様子をみながら登校(園)させてよいようです。

 

あと、夏休みやゴールデンウィークなど、長期的な休みのあとの不登校、不登園もよくあることで、休み中に緩んでいた気持ちを「集団の中でがんばる」というハリキリモードに持っていくことが難しいお子さんもいるようです。

 

冬休みあけは、「寒い!」という冬の朝特有の体の強張りも手伝って、行き渋りが増えてくるようです。

 

さやは不登園の年少のとき、幼稚園へ無理やり連れていくと、朝から帰りまでずーっと泣いていました。

 

帰りの時間に迎えに行くと、目のまわりが赤く腫れて見えるくらいになっていました。

 

そして、幼稚園から帰ってからも、土曜や日曜の幼稚園のない日にさえ、「幼稚園に行きたくない」と言い続け、幼稚園へ行くことの恐怖が頭から離れないようでした。

 

眠ると悪夢ばかりで「寝るのが怖い」と言うし、数分おきにトイレへ行ったり、「汚れている気がする」と手洗いを何度もして、チックのような症状も出ていました。

 

幼稚園の先生方は、「幼稚園に行きたがらない子はよくいるから」、とあまり深刻にはとらえていませんでした。

 

当時の私の頭の中では、「これはよくある不登園なのか、それとも発達障害のせいなのか」という疑問がずっとあり、療育センターでも相談しましたが、はっきりとわかりませんでした。

 

転園に積極的だっのは私よりも夫の方でした。

 

私の実家(ド田舎)近くの私が通った幼稚園は、現在は少人数で、園全体で10人程度しか在園していないところでした。

 

夫はそのことを知っていたので、少人数の園なら、と私に転園の話を持ちかけたのですが、だったら障害に理解のある園の方がいいかも、と療育センターとつながりのある今の幼稚園に転園したわけです。

 

新しい幼稚園では加配の先生がつきました。
最初は行き渋りもありましたが、楽しんで過ごせる時間もだんだんと増え、今では「○○幼稚園に入ってよかった」とさやも言っています。

 

さやの場合、「加配の先生がついた」ということが良い結果につながっているような気がしますが、障害のない普通のお子さんは、そのような手段はとれないし、我が家のケースはあまり参考になりそうにないですね。

 

自閉症やアスペルガー症候群などの発達障害の子の不登校(園)の場合、感覚過敏などの障害特性が原因になっているこもあるかもしれないので、一般的な不登校のケースの対応だけでは解決しないこともあるかもしれません。

 

不登校(園)のお母さんの孤独

 

今日、テレビのあさイチを見て思ったのは、「不登校のお子さんのお母さんは孤独になりやすい」、ということでした。

 

私も一人で悩んでいたようなところもあり、子どもの不登校、不登園を経験していない人に相談しようという気もおきませんでした。

 

人に話しても、いじめが原因になっている一般的なケースなどを引き合いに出されることもあり、自分の子のそれとは違い、今いちピンときません。

 

人と会っていても、不登園の悩みを打ち明けるまでにはなかなかなりませんでした。

 

不登校支援ネットワークあんだんては、不登の子どもをもつ親どうしのつながりを大切にしていて、不登校・子育ての悩みを話す場なども設けられ、「たくさんの経験者で支えるしくみ」ができています。

 

関西の方の団体なので、我が家から遠く残念ですが、各地域にこんな団体が増えていくといいですね。

 

 

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