自閉症のラッパーGOMESSさんの「人間失格」を聴いて
(この記事は2014年3月1日に書いたものです。)
自閉症で元引きこもりのラッパーであるGOMESS(ゴメス)さんのことが、Yahoo!のニュースに掲載されていました
GOMESSさんの本名は森翔平さんといいます。
彼は10歳の時に自閉症であることを宣告されます。
GOMESSさんのツイッターには、自閉症を告げられたときのことが綴られていました。
10歳の冬に、自閉症であることを宣告されてから、自分の人生が変わってしまった。
周囲の人は自分とは違うということに、世界から追放されたような気持ちになった。
パニックやフラッシュバックの症状に毎日襲われ、それが日常となってしまった。
GOMESSさんは人の目が怖くなり、しばらくの間、引きこもりの生活となります。
引きこもりの間は、ゲームをやったりしていましたが、ゲームを思うようにクリアできなかったり、簡単に進みすぎてしまうと、飽きて投げ出していましたが、唯一、飽きずに続けていたのが「好きな音楽を聴くこと」なのだそう。
RHYMESTERというヒップホップグループに強く影響を受け、自身もラッパーに憧れ、リリックを時間をかけて書いたり、作曲をしたりするようになったのが中2(14歳)の頃だそうです。
注目を浴びるきっかけとなったのが2012年開催の「高校生RAP選手権」で、GOMESSさんはこの大会で決勝まで進出しました。
その後、音楽プロダクションであるLow High Who? Productionに所属し、活動の幅を広げています。
GOMESSさんの「人間失格」という曲には、自閉症と診断されたときのことが歌詞になっています。
私は申し訳ないくらいにラップやヒップホップのことがわからない人間なので、その音楽性については何とも言えないのですが、10歳で自閉症と宣告されたことが、引きこもりになるほど本人にとって衝撃のあることなのだということを改めて認識しました。
私にはアスペルガー症候群(現在は自閉症スペクトラム障がいに含まれています)の娘がいますが、この先、障碍を告知するような必要性が出てきたら、慎重にならなければいけないということを深く感じました。
YoutubeにアップされているGOMESSさんのラップの動画に対するコメントも、絶賛するコメントが多く、実力派のラッパーです。
「人間失格」の他に「まだいける」という曲も人気の曲とのことです。
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