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療育センターとは・・・(2)きょうだい児保育

      2018/08/26

療育センター

あたりまえのことですが、療育センターは市町村ごとに内容が違い、また、集団療育や小グループの療育、個別療育など、形態は様々です。

 

療育形態の違いと効果については後述しますが、まず、娘のさやが経験した集団療育におけるきょうだい児保育の問題を述べたいと思います。

 

きょうだい児保育の必要性

療育センターで一緒だった方が、隣りの市へ引越したのですが、子ども同士が仲が良かったこともあり、引っ越し後も連絡をとりあったりしていました。

 

その方によると、隣りの市の療育センターはきょうだい児保育の体制がないのでいろいろ大変なことがあるのだそうです。

きょうだい児保育の体制がないと、療育の部屋に赤ちゃんを抱っこしたお母さんが上のお子さんの療育に付き添ったりするので、人数的にも、「療育を受ける子+母親+きょうだい」となって非常に大人数で、落ち着きを保てない空間となるのだそうです。

 

幸いにも、娘が所属していた療育センターは、きょうだい児用に保育士を雇っていたので、きょうだいは別室で保育してもらえます。
一回の利用料金は500円程度ですが、療育の回数が増えてくると、兄弟児保育の金額もかさんで大変、とこぼしていたお母さんもいました。

 

きょうだい児保育の位置づけ

有料

きょうだい児保育は、市町村が提供している児童発達支援の対象とならないので、有料の場合はすべて自己負担となります。

 

ボランティアできょうだい児保育をまかなっている地域もあるようですが、無償で引き受けて下さる保育士の資格を持ったボランティアの方が、すべての地域で見つかるとは限りません。

 

きょうだい児は、できれば療育の部屋にいないことが望ましいので、有料の保育を利用する金額的負担を考えると、きょうだいのいるご家庭が気軽に療育を受けられるような制度が各地でできることが望まれます。

 

娘が所属していた療育センターは、学齢でいう年少の年までが母子通園、年中以上は母子分離となるので、年中からはそれほどきょうだい児保育に悩む必要はなくなります。

 

しかし、療育センターによっては、年齢別や学年別にクラスを設けていないところもあるので、きょうだい児保育の問題は各地域で多様化しているのかもしれません。

 

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