幼稚園転園の悲しみ(1) 加配手続きと園探し
2018/12/13
前の記事に、幼稚園転園の理由など書きましたが、二つの幼稚園を経験して思うことと、加配についても書きたいと思います。
幼稚園転園の心境
別に遠くに引っ越したわけでもないのに、幼稚園を転園することは、娘のさやよりも親である私のダメージがハンパなかったです。
前の幼稚園であるK幼稚園の園バスにはしょっちゅう遭うし、K幼稚園のクラスメイトの親にも買い物などで会うわけです。K幼稚園の関係者(特に親しいママ友はいませんでしたが)からは、些細なことでお金をかけて転園したバカな親子としか見られていないことをよく知っています。
みんな自分の子が通っている幼稚園には愛着があるのです。
同じ市内の別の幼稚園への転園は、それまでの幼稚園を否定していることになるので、K幼稚園に在園している人にとっては不愉快に違いありません。
転園のことは簡単に決めたわけではなくて、1ヶ月半近くの時間をかけて悩みぬいたのです。
K幼稚園に楽しく通っていた前半の思い出は、その一つ一つが親として感動的なものだったし、縁があって入った幼稚園だと思うと、本当に辛かったです。
しかし、幼児期の時間というのは大切だと思い、新しい幼稚園で2年間、幼稚園児としての生活を送らせてあげようと思ったのです。
K幼稚園からは休園の提案があったけれど、幼稚園の協力体制がなくてはずっと最後まで登園はできないだろうし、不登園になってから私達親子に全く関わろうとしないような幼稚園では、どう考えても別の幼稚園に移る以外の選択肢はありませんでした。
新しい幼稚園を決めるまで
そして決めたのが、療育センターと友好な関係のY幼稚園ですが、Y幼稚園は障がい児に理解のある幼稚園としては有名で、療育センターからもたくさんの子が通っていました。
最初の幼稚園選びで、何故Y幼稚園にしなかったかといえば、「家から遠いから」というのが一番の理由です。
同じ小学校に通う子の在籍する幼稚園ができるだけよいだろうし、また、K幼稚園には過去に自閉症児やダウン症児が通って無事卒園したのを知っているので、娘のさやもなんとかなるだろうと思っていました。
もう一つ、Y幼稚園を最初に選ばなかった大きな理由があって、それは、療育に通っている子には絶対に加配がつくことが決まっており、2人の児童に1人の加配の体制のため、1人が幼稚園に登園している日はもう片方が療育に行くような感じで、自由に登園できないことがネックに思ったのです。
K幼稚園を不登園となると、「毎日でなくてもどこかの幼稚園に通えれば」と謙虚に思えるようになったのですが、最初の幼稚園選びでは、週に何回か休まなければならないことをマイナスにしかとらえられませんでした。
新しい幼稚園生活は
娘のさやは最初、週に1.5日(半日の曜日があるので)Y幼稚園に通うことになったのですが、はっきりいって1.5日では幼稚園には慣れません。
クラスの集まりに参加しなくても、加配の先生と自由に職員室へ行ったり園庭に行ったりできる幼稚園なのですが、さやは年中での1年の7割は職員室で過ごしていました。
Y幼稚園での生活は、ゆるやかで無理がないのはよかったですが、加配の先生と職員室で長い時間過ごすことが、よいことなのかどうかという疑問が私にはありました。
この疑問は、今、私の中ではっきりと解答が出ているのですが、今日は時間がないのでまた次に書きます。
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