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幼稚園で自分の子についている加配の先生が、他の子にかかりっきりになっていること

   

手続き 発達障害

(これは2013年8月28日に書いた記事です。)

まず本題に入る前に、幼稚園における加配の制度の概要を書きたいと思います。

 

それぞれの園によって違う?加配の配置の仕方

 

幼稚園で加配をつける場合、所定の書類の提出が必要ですが、療育手帳を持っている場合は療育手帳のコピー、高機能自閉症やADHDなど知的障害がない場合は医師の診断書が必要です。

私の娘、さやは、過去の記事でも書いた通り、転園によって二つの幼稚園を経験しましたが、前の幼稚園は加配の制度はとっておらず、年少はクラスに一人のフリーの先生が対応し、年中・年長は学年で2人のフリーの先生、それで足りない場合は全体の補助に入る先生が二人いて、対応しています。

新しく入った幼稚園では、療育センターの子2人につき1人の加配がつくので、1人が登園しているときは、もう一人は療育センターへ行くか自宅待機となります。

加配の概要はざっとこんなところですが、療育センターにはいろいろな幼稚園へ通うお子さんがいて、それぞれの幼稚園での対応のことが話題としてよくのぼります。
よく聞く話が、「自分の子についているはずの加配の先生が、他の子にかかりっきりになっている」ことです。

 

自分の子についているはずの加配の先生が、他の子にかかりっきりになっている?

 

特に、大人しいタイプの子供は、先生にあまり要求をしないので、放っておかれることも多々あります。

幼稚園には、いろんな子供がいますが、中には発達障害の疑いがありそうな子も混ざっていて、親が気づいていないので、療育も受けずに幼稚園へ通い、結果的に加配の先生のお世話になっているのです。

 

幼稚園

 

療育センターでよく話すお母さんたちは、そのことをよく思っていない人が多くて、加配の手続きをしたのはうちの子なのに、なんで手続きもしていないよその子の面倒を見ているんだと怒り気味の人もいます。

 

さやの加配の先生も、年中、年長ともに補助が必要そうな子が他にいましたが、さやは大人の指示が通る子なので、「Hくんのところに一緒に行こう」「Hくんも一緒にいていいかな?」といった声かけをしていて、お世話したい子とさやを一緒にすることで対応していました。
クラスでの席も、何回席替えをしようとも、Hくんの近くに必ず配置されていました。

 

お世話になっているのなら、幼稚園に補助金が入るように手続きをするという考え方も

 

私は、自分の子の加配の先生が、他の子のお世話をすることを悪く思ったりはしませんが、何の療育も受けなくて可愛そうだな、とは思います。

 

加配の手続きをして、幼稚園に入る補助金は、加配の先生1ヶ月分のお給料にも満たないような金額ですが、担任の先生以外の先生に日常的にお世話になり続けているのなら、きちんと加配の手続きをして、幼稚園に補助金が入るようにしてあげた方がよいと思います。

 

医師の診断を受けることで、自分の子が障がい者になってしまうことを躊躇する人が多いことはよく知っています。

 

幼稚園側は、他のお母さんにその子に障がいがあることを言ったりはしないし、他の子に、加配の先生がその子のためにクラスに存在していることは伝えません。
あくまで「クラス全体の補助」として他の子供やお母さんたちには伝えています。

自分の子に障がいがあるということを隠しておきたい人は、それはそれで可能だと思います。
私はあえて公表もしないし、隠したりもしていません。
聞かれれば正直に答えるぐらいのスタンスです。

 

大人しい子が、先生にほったらかしにされないため、あえてやっていることがありますが、それはまた別の記事として書きます。

 

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