療育の先生に、本当のことを言われるのは嫌ですか
(この記事は2013年12月2日に書いたものです。)
私の娘、さやが療育センターに通っていて、先生と保護者との関係について思うことがあります。
報告内容が違う?
さやの通う療育センターは、母子分離があるので、分離が終わる前に、先生から子供の様子について報告があります。
その報告内容が、違っていることが度々あるのです。
何故違っているかを私が知っているのかといえば、さやがその日あったことを家で事細かに報告するからです。(年長児のアスペルガーなので、その程度のことはできます)
療育センターに通う子の障害の重さはそれぞれですが、さやの通う曜日には、その日あったことを母親に報告できるまでに発達している子はさやの他にはいません。
先生は、子供が親に何か言ったりしないだろうという驕りのような考えがある気がします。
具体的には・・・
例えば、どのように内容が違うのかといえば、課題にちゃんと取り組んでいなかったのに、「静かにしっかりやっていました」とか、「AちゃんがBちゃんをなぐさめていました」と、実際はそばにいただけで関わってもいないのに誇張したりだとか、保護者の機嫌をとるような内容に話を変えてしまうわけです。
先生からの報告が違っているということを、ずっと以前から私は誰にも言わずにいました。
なぜかといえば、先生たちの気持ちもわからないではないからです。
現実を受け止められない保護者
療育センターでは、年に一度、アンケートで満足度調査のようなことを保護者に行うのですが、「子供がA先生に○○が出来ていないと言われた」とか、「○○先生の言ったことが嫌だ」とか、否定的な意見が盛りだくさん。
保護者の控え室で、お母さんたちが話していることを聞いていると、先生に対する不満を言う人や謝罪を求めるような態度の人など、先生に対して厳しい人がけっこういるのです。
自分の子供の成長が遅れていて、先生に「できていない」ことを言われるのが嫌なお母さん。
私はそのお母さんの気持ちにどうしても賛同ができません。
さやの通う療育センターの先生は、口調が厳しい人は一人もいませんし、子供にも保護者にも優しく接して下さる先生ばかりです。
できないことを指摘するときに悪意なんて何もないのです。
「できていない」ことを把握し、それを課題として目標に変えていくことが療育なのではないでしょうか。
保育と療育の違いはそこにあるのだと思います。
さやの通う療育センターの先生は、課題に向けてどんな訓練をすればよいかも教えてくれるし、子供の課題を把握することは仕事なのです。
私は、さやが歳相応に「できていない」ことがあって、それが私の気づいていない事だったら、積極的に教えていただきたいと思っています。
傷ついている暇があったら、子供の療育に思考を向けたほうが合理的なのではないでしょうか。
療育センターの先生が、保護者に「本当のこと」を言える環境になりますように・・・。
そうでないと、先生たちの気疲れがたまっていくような気がしてなりません・・・。