呼びかけても全く反応しない2歳児から自閉症の兆候を感じ取ってみる
(この記事は2014年1月17日に書いたものです。)
ある時点で自分の子供が発達障害と診断されて、子供の過去を振り返ってみたときに、「そういえば、あれは発達障害の兆候だったのかも」と思うことが、発達障害児の親だったら往々にしてあるのではないでしょうか。
私の娘、さやは3歳の時に児童精神科の医師からアスペルガー症候群(現在は自閉症スペクトラム障害に含まれています)であると診断されました。
さやがはっきりと診断を受けるまでは、「発達障害のような気がするけど、専門の医師が否定してくれたら心の不安はなくなるのに」と願っていたようなところもありました。
なので、アスペルガーや発達障害全般の書籍を読むようになったのは、正式な診断を受けた後になります。
診断を受ける前のさやについて振り返ったときに、手のひらをヒラヒラさせる動作が度々見られていていましたが、私も夫もそれが自閉症の子によくみられる動作であることを知りませんでした。
夫はさやが手をヒラヒラする動作を面白がって、おどけて自分も真似していたものでした。
さやの成長の記録はビデオカメラにも撮っていますが、1歳や2歳の様子をよーく観察すると、いろいろな所に発達障害の兆候が感じられます。
最近、”Early signs of Autism: 24 months old”というタイトルのYoutubeの動画を見たのですが、2歳の子(Remiくん)がお母さんの呼びかけに頑なに応じない様子が映っています。
大きな声で名前を呼んだり、「れろれろれろれろ!」という感じにRemiくんを楽しませるためのユニークな声色を使っても全く無反応。
お母さんがRemiくんのほっぺをつついても無反応。
マグボトルにスプーンを刺すことに没頭しています。
この動画のポイントは、周囲の大人がかなりしつこく反応を引き出そうとしているというところです。
子供の名前を何回か呼んで、無反応だったから「自閉症の兆候」と言っているわけではないのです。
この動画にコメントしている人に、「これは自閉症の兆候ではないよ」と書いている人もいますが、皆さんはどう思いますか?
私はこの動画の子は、はっきりと自閉症の兆候があると思います。
2歳でこんなに頑なに反応しない子って、自閉症でない限りいないと思うのです。