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加瀬亮のハイボールのCMを見て、ドラマ「抱きしめたい」で自閉症の役を演じていたのを思い出したこと

   

自閉症

(この記事は2014年2月10日に書いたものです。)

 

テレビをつけると何故か偶然にも加瀬亮さんと井川遥さんの角ハイボールのCMが流れていることが多い、今日この頃です。

加瀬亮さんというと、過去にNHKのドラマ「抱きしめたい」で自閉症の役を演じていたことを記憶しています。

この「抱きしめたい」ですが、DVD化されていないので、再び見られないのがとても残念です。

 

 

「抱きしめたい」が放映された当初は、私は結婚もしていなかったし、娘も生まれていなかったので、自閉症というものはどこか他人事のように感じていました。

 

「抱きしめたい」は、自閉症の弟の存在を恋人に言えないお姉さんの心情が描かれたドラマでした。

 

和久井映見さんがお姉さんの役で、自閉症の弟役が加瀬亮さん。

 

加瀬亮さんは家族と目を合わさず、時折パニックも起こすような典型的な自閉症役を好演していました。

 

障害児が家族の中にいることで、家族全員の人生や運命が大きく変わってしまうことに焦点をあてた内容で、今の私が見ると、身につまされるような気持ちになるかもしれません。

 

お姉さんは自閉症の弟がいることで、「かわいそうに、一生お嫁に行けないわね」というようなことをおばあちゃんに言われ、その言葉が子供の頃からずっと頭の中にありました。

 

お姉さんは恋人(西島秀俊さん)にプロポーズされますが、自閉症の弟のことをなかなか伝えられず、結婚に煮え切らない態度をとったりします。

 

弟のことをどうしても恋人に言えなくて、お姉さんは悩んだ末、弟を含む家族全員を旅先で恋人に会わせることで、自閉症の弟について伝えざるを得ない状況を自ら作り、自分を追い込みます。

 

ドラマ

 

旅先の北海道(小樽)へ向かう道中、両親が弟の世話にかかりきりで、自分をかまってくれなかった過去のことなどを思い出すシーンがあります。

 

小樽という場所はどこかノスタルジックな感じがしますが、主人公が過去と向き合う心情と重なって、映像に引き込まれるものがありました。

 

 

 

このドラマは島田律子さんの「私はもう逃げない 自閉症の弟から教えられたこと (講談社文庫)」という書籍を元にしたものだそうです。(今ではこの本は絶版で、古本でしか手に入りません。一応、Kindle化のリクエストをしておきました)

 

私はもう逃げない 自閉症の弟から教えられたこと (講談社文庫)
私はもう逃げない 自閉症の弟から教えられたこと (講談社文庫)

 

島田律子さんは「恋のから騒ぎ」に出演していたことで有名な方ですが、現在は結婚されて家事や育児をする傍ら、女性誌のエッセイの執筆などで活躍しているようです。

 

「恋のから騒ぎ」はたまにしか見たことがありませんでしたが、島田律子さんが元CAで、英語が得意ということで、さんまさんから英語の本格的な発音を求められていたことが印象に残っています。

 

障害児の「きょうだい」という問題ですが、最近ではきょうだい児にも心のケアの必要性が求められるようになってきました。

 

きょうだい児に我慢ばかり強いるようなことは、あってはならないのですね。

 

 

関連記事:自閉症の妹をお兄さんが記録した映画「ちづる」を見ました。

 

 

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