3歳で受けた新版K式発達検査内容から見る自閉症の特徴
2019/01/05
(この記事は2014年1月7日に書いたものです。)
療育センターの心理士の先生に、「さやちゃんの過去の発達検査の結果を学会で発表させてほしい」と昨年の夏に言われ、匿名でということなので、お世話になっている先生のお役に立てればと思い、承諾しました。
昨年の夏のことなので、すっかり忘れていたのですが、今日、年明け最初の心理相談の時間があり、「学会で無事に発表することができました」と言われ、そんな話もあったなぁと思い出したわけです。
どんな発表なのか知りたい気もしましたが、他に話すことがあったので、時間が限られていることもあり、学会発表の話は深く追求せずに終わりました。
匿名とはいえ、自分の子がどんな風に解説されているのか興味本位で知りたくなって、先生の名前と所属している大学の論文などを検索しましたが、古い情報しかヒットせず、まあいっかとあきらめることに。
3歳で受けた新版K式発達検査2001の検査結果
療育センターの心理の先生の下で受けた発達検査は、3歳のときの新版K式発達検査2001と4歳のときに受けた田中ビネー知能検査Ⅴの2回なのですが、そのどちらとも、結果報告として丁寧な書面をいただいています。
その発達検査の結果の書面は大切に保管していますが、3歳のときの検査結果はとてもシビアな書き方になっているのがぱっと見でもわかります。
まず、「注意散漫」という言葉とそれに近い言葉がいくつも出てきます。
そして、「粗雑」という言葉も数回出てきましたが、積み木や折り紙の扱いが雑だったのかもしれません。
心理士の先生は、医師の診断が下される前から「自閉傾向はあると思う」と言っていましたが、発達検査の中にもそのような特徴がみられていたのでしょうか。
発達検査から自閉症の傾向を読み解くことができる?
WISCなどは、自閉症の場合、動作性IQの方が言語性IQより高く出ることが多く、また、アスペルガー症候群の場合、言語性IQの方が動作性IQより高く出ることが多いということがよく言われています。
新版K式発達検査から自閉傾向がわかるのかどうかはよくわかりませんが、「おなかがすいたらどうしますか」という問いかけにさやが答えられなかったことなど、想像力のなさが関係しているのかな、と思いました。(自閉症はよく、想像力の障害といった説明をされることがあるので)
さやはWISCは受けたことがないのですが、療育センターにはWISCの道具がないとのことで、「WISCからわかることもたくさんあるから、そのうち受けられるといいね」と心理士の先生に言われました。
就学して、落ち着いたら、そのうち受けてみようと思います。
療育手帳と発達検査
そうそう、田中ビネーは新版K式やWISCよりも数値が高めに出るということをよく聞きます。
この話題がよく出る場面としては、児童相談所で最初に新版K式発達検査を受けて療育手帳を取得した人が、次の手帳の再判定の時期に、田中ビネーを受けて結果が高く出たことにより、手帳の再取得ができなかった微妙なラインのお子さんの場合です。
微妙なライン(B2だとか地域によっていろいろな言い方がある、軽度の療育手帳)だと、どっちみち特別児童扶養手当が出ていないと思うので、軽度の療育手帳を取得するメリットは所得税・住民税の障害者控除くらいしかないかもしれません。
ディズニーランドなどのレジャー施設でいろいろなサービスを受けられるということはありますが。
と、ここまで書いて思ったのが、田中ビネーに検査が変わって療育手帳が取れなくなったと悲しそうに言っていた人たちが、共通して「ディズニーランドが好き」だったのですが、単なる偶然かもしれません。
ちなみにさやは、療育手帳は取得したことがありません。
3歳のときに軽度の手帳を取得できたかもしれませんが、児童相談所より療育センターとの関わりが先にあったこともあり、手帳のことを特に気にしていなかったからです。
今日は発達検査の話題を書きましたが、さやの発達検査の結果について、どの学会でどのように発表されたか、私の拙い検索力では調べられなかったもどかしさからこんな話題の記事を書いてしまいました。(そのうち、先生が所属している大学の紀要などに掲載されそうな気がしているのですが)
最近(6歳)のさやの発達検査の結果は、過去の記事に書きましたのでそちらを参考にどうぞ。
関連記事(1):広汎性発達障害評定尺度(PARS)で効率的に自閉症などの評価ができるらしい
関連記事(2):発達検査(K式・田中ビネー)は事前に対策して結果の向上を図るべきか
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