広汎性発達障害評定尺度(PARS)で効率的に自閉症などの評価ができるらしい
2019/02/10
(この記事は2014年2月3日に書いたものです。)
発達障害の診断は難しいものですが、診断に正確性を持たせ、なおかつよりよい支援につなげていくための指標となるものを、専門家9名が開発チームを組み、作成したのが広汎性発達障害評定尺度(PARS)と呼ばれているものです。
この専門家というのが錚々たる顔ぶれで、発達障害関係の書籍などでよく見かける人ばかりです。
児童精神科医では栗田広先生、杉山登志郎先生、市川宏伸先生、内山登紀夫先生、神尾陽子先生。
発達臨床心理学者では安達潤先生、井上雅彦先生、辻井正次先生。
心理統計学者として行廣隆先生。
PARS(パーズ)は、Pervasive Developmental Disorders Autism Society Japan Rating Scale の略称だそうです。
主な調査領域は、
①対人
②コミュニケーション
③こだわり
④常同行動
⑤困難性
⑥過敏性
の6領域で、57項目から構成されています。
評定は、広汎性発達障害又は広汎性発達障害が疑われる当事者(子供、青年、成人)の保護者(母親や父親など)に面接して、専門家が行います。
PARSの研修セミナーは、PARSの開発に関わったPARS 委員会のメンバーが、それぞれの地域でNPO などと共同して開催しているそうです。
「PARS 短縮版」というのもあって、幼児期 12 項目、児童期 12 項目、思春期 12 項目で構成され、より簡単に評定ができるようになっているそうです。
PARS は、株式会社 スペクトラム出版社のwebサイトで販売されています。
昨年(2013年)の6月にPARS-TRというPARSのテキストが改定されたものが出たそうですが、この改定によって、PARSの評定の指針がより明確になったのだそうです。
PARSを受けたい!という人もいるかと思いますが、どこで受けられるかというと、「PARS クリニック」で検索するといろいろ出てきます。
渋谷駅近くの道玄坂しもやまクリニック、福岡県のとくなが小児科クリニック、愛媛県のチヨダクリニックでも受けられます。
小児科で受けられたりすると、気軽でよいですね。
他にもいろいろな所で受けられると思いますが、ネットで調べるには限界がありました。。。
一般的な発達検査からわかることもあるかもしれませんが、「発達障害」に特化したPARS のような指標は、本人の困難がよりはっきりわかってよいと思います。
私の娘はアスペルガー症候群(現在は自閉症スペクトラム障がいの範囲に含まれています)と診断されていますが、家の近くにPARSを受けられるところがあったらいいな、と思います。
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