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発達障害の大学生が卒論で困る時期。発達障害の人の作文力

   

卒業論文 作文

(この記事は2014年2月18日に書いたものです。)

 

今日、移動中に聞いたラジオで発達障害の大学生のお悩みが紹介されていました。

 

発達障害の大学生が卒論未提出に

 

大学では、1月下旬に卒論の提出期限を設けているところが多く、お悩み主の方の大学も1月中が提出期限だったのですが、発達障害ゆえの苦労があり、書き終えることができず、結局未提出になってしまったとのことでした。

 

 

大学側には発達障害であることをカミングアウトしているので、提出期限を延期してもらえることになったそうですが、どんなに頭をひねっても、参考文献を見つめても、筆が進まないのだそうです。

 

ラジオ番組の司会の方のアドバイスでは、「同じ学部で同じ分野を勉強した友人や先輩に積極的に相談してみよう」というようなことでした。

 

私が思うに、友人や先輩では発達障害にどんな困難があって卒業論文が書けないでいるのかが、わからないと思うのです。

 

なので、障害のことをよくわかっている専門家に相談したほうが近道のような気がします。

 

ゼミを履修するときに卒論の有無、指導教授についてよく調べておく

 

私の夫は卒論のない学部だったそうなので、卒論を書かずに卒業したそうです。

 

もし、自分の通っている大学で、卒論を書かなくてもよい科目の選び方などがあったら、作文の苦手な人はあらかじめそのようなコースを選んでおくのもよいですね。

 

私はおバカでもあり、苦学生でもあるので仕事しながら大学の二部(夜間)に通いました。

 

卒論提出は必須で、逃れる道はありませんでした。

 

発達障害ではないので卒論は特に苦でもありませんでしたが、学生時代の記念に「よい論文」を書きたいと思い、ゼミの指導教授に何度も添削していただきました。

 

指導教授の丁寧なご指導のおかげで、卒業式の日に大学の学会賞というのをいただいたよい思い出もあります。

 

ゼミに所属して卒論を進める場合、指導教授との関係も大切なのですが、たいていの大学の先生は、書籍や論文を執筆しているので、それらの文献におおまかに目を通してからゼミを決めるとよいと思います。

 

ゼミで指導教授と考え方が合わなくて論文が進まない人も実際にいました。

 

アスペルガー症候群の人の中には、自分の考えを曲げることができない人もいるので、最初から自分と考えの合う指導教授を選んでおくのもよいと思います。

 

卒業することが最優先

自分を曲げる

 

自分の進路に関わる分野のゼミが、自分と合わない先生だったという話もよくあります。
そのような場合は、卒業することを優先した考え方にシフトしたほうがよいです。

 

要するに、自分が書きたくない内容でも、指導教授の気に入りそうなことを書くということです。

 

自分でスラスラ書ける自信がない場合、指導教授の専門分野に合致したものをテーマに選ぶとよいと思います。

 

卒論に対して、全く面倒を見てくれない指導教授もいますが、「先生の著書の○○にあった○○の部分を掘り下げて卒論を書きたいんです」と具体的に言ってみると、よいアドバイスがもらえたり、参考文献もいろいろ教えてくれたりするかもしれません。

 

論文の構成

 

論文の構成ですが、起承転結ではなく起承結でよいです。

 

小説ではないので「転」はいりません。

 

論文では、起承結のことを「序論」「本論」「結論」といいますが、序論で問題提起をしたり仮説を立てたりします。その研究テーマの重要性を訴えてもよいです。

 

本論で仮説を検証したり証拠を出したりします。批判的な意見の紹介も本論に書いてよいと思います。

 

結論では、「検証の結果、こうなります(こうすべきです)」と締めくくります。検証して導かれた自分の主張を「まとめあげる」部分となります。

 

おまけ。小学生の発達障害の子が作文でつまずいた場合

 

私のアスペルガー(現在は自閉症スペクトラム障がいに含まれます)の娘はまだ6歳なので、小学校の作文でつまづくかどうかわからないところですが、発達障害向けの作文指導の本なども出ているので、早いうちから対策課題をやってもよいかも、と思っています。

 

小学生向けには、以下の本が評判もよく取り組みやすそうです。まずは初級編から。

 

グレーゾーンの子どもに対応した作文ワーク 初級編―医学と教育との連携で生まれた グレーゾーンの子どもに対応した
作文ワーク 初級編―
医学と教育との連携で生まれた
グレーゾーンの子どもに対応した作文ワーク 中級編―医学と教育との連携で生まれた グレーゾーンの子どもに対応した
作文ワーク 中級編―
医学と教育との連携で生まれた
グレーゾーンの子どもに対応した作文ワーク 上級編〈1〉―医学と教育との連携で生まれた グレーゾーンの子どもに対応した
作文ワーク 上級編〈1〉
―医学と教育との連携で生まれた

 

 

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